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福島県心霊スポット情報

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福島県心霊スポット情報
テーマ名
福島県心霊スポット情報
テーマの詳細
福島県内の心霊スポット情報を、霊感ゼロな人間が、独断と偏見を織り交ぜて解説いたします。
テーマ投稿数
85件
参加メンバー
1人

福島県心霊スポット情報の記事

1件〜50件

  • #四社宮
  • #売り工場
  • 2019/10/16 10:48
    モウレイ船(いわき市)

    1 概要 小雨の時化の夜には,モウレイ(モウレイ船)が出るから気をつけろ,と漁師達は言うという。特に,前に船が沈没したことがある場所はモウレイ船の出る場所である。 モウレイ船は,普通の船は追い風で海上を走るのに対して向かい風に乗り海上を走るという。向かい風の帆のさばきは,よほどの巧みな者でないと船を転覆させられるとのことで,向かい風の中を走る船に気がついたら,モウレイ船だから注意する必要がある。そして,モウレイ船に追われると,とても逃げ切れないという。 また,モウレイ船からは人の声が聞こえるが,人の影は見えないとされる。そして,柄(柄杓)を貸せ,と呼びかけられる。その際,底を抜いた柄杓を貸さな…

  • 2019/10/16 10:48
    大入道(いわき市)

    1 概要 明治43年(1910年)旧暦2月,いわゆる台湾坊主と称された大時化の際,茨城沖では,茨城県各浜の漁師達数百人が死亡したという。 いわき市江名の浜の人達もこの時に何十人かが死亡しており,その頃,同浜では大入道が現れるという噂があったという, 船で死亡した人達がいると,浜には大入道が現れるといわれている。2 解説 大入道は内陸部に現れるイメージがあるが,海辺にも現れるとされている。 なお,若干時期は違うが,明治43年8月に,東日本の1府15県(なお,東京都は当時「東京府」と呼ばれていた。)を大水害が発生した。関東だけで死者769人,行方不明者78人,家屋全壊・流出5000戸を超えたという…

  • 2019/10/16 10:48
    大倉川橋(耶麻郡猪苗代町)

    1 概要 福島市から国道115号線を耶麻郡猪苗代町方面に向かう途中,第二磐梯吾妻道路(通称「レークライン」)がある。この道路からは,裏磐梯の小野川湖や秋元湖方面へ抜けることが可能であるが,途中にあるT字路を左折すると,再度国道115号線へ抜ける道がある。この途中に流れる川が大倉川で,同川に架かる橋が大倉川橋である。 同川は渓流釣りで人気のスポットで,この橋付近から入渓し,大物を狙う釣り人もいるようである。 しかし,同橋では,走行中の車の調子が突然不調になり,アクセルを吹かしても速度がでない,また,晴天の日にも関わらず,車には水滴が付いていた,という怪奇現象が発生するという。 そして,この橋では…

  • 2019/10/16 10:48
    松川の塔(福島市)

    1 概要 松川の塔は,JR東北本線金谷川駅~松川駅間のある塔で,西方約200メートルの場所に松川事件の現場がある。 松川事件は戦後まもない昭和24年(1949年)8月17日に発生した列車転覆事件で,3名の死者が発生した。容疑者として20名程の人物が逮捕・裁判にかけられたが,昭和38年(1963年),最高裁判所により全員無罪判決が出された,現在も未解決の事件である(同じ戦後の混乱期に発生した三鷹事件,下山事件とともに,「国鉄三大ミステリー事件」とも称される。)。 この松川の塔は昭和39年(1964年)に設置されたもので,この近くには亡くなられてた3名の慰霊碑も建てられている。 悲劇的な事故が発生…

  • 2019/10/16 10:47
    福島トンネル(福島市)

    1 概要 ここでいう「福島トンネル」とは,東北新幹線用として整備されているトンネルをさしている。 福島駅の上り方面,駅を出てすぐにある長いトンネルが,こお福島トンネルである。平成14年(2002年)にまでの間,開業から20年に渡り線内最長のトンネルである。 さすがにトンネルの中に入ることはできない(当然のことながら,新幹線の線路内に侵入することは刑事罰の対象となる。)が,このトンネル周囲,例えば橋脚下などで,誰もいないにも関わらず不気味な囁き声が聞こえたという怪奇現象が発生するという。 また,現在,同トンネル上には住宅地が整備されているとのことだが,とある幼稚園では,地面の下から何者かのうめき…

  • 2019/10/16 10:47
    国道6号線(相馬市)

    1 概要 相馬市を走る国道6号線,成田地区付近は,事故の多い場所といわれている。話によると,車の前を横切る人影のようなものが見え,ブレーキを踏むとスリップをした,ハンドルを取られたりして事故を起こしてしまう,と訴えた運転手が多くいたという。 そのため,同地では幽霊が出る,事故で死んだ人の幽霊が原因だ,などと囁かれ,魔の国道だといわれているという。2 解説 まずはじめに断るが,この話を見つけた資料は昭和56年初版の本で,恐らく上記の話がなされていたのはさらに昔の話のことと思われる。そのため,現在の国道6号線(バイパス)ではなく,恐らく旧国道6号線のことを指す話ではないかと思われる。 何分古い話で…

  • 2019/10/10 19:45
    天狗(耶麻郡猪苗代町)

    1 概要 昔,ある山に二匹の天狗がおり,互いに勢力を争っていた。しかし,いつまで経っても雌雄が付かず,ある日,相談した結果,角力(すもう)で勝負を漬けることになり,勝った方が磐梯山から飯豊山までの縄張りを一手にするという約束で,勝負はこぶしの花が咲く春の苗代どき,刻限は朧月夜の夜更けということになった。 そして勝負の日,両天狗は組みほぐれつ,互いに自分の力と技を競ったが,その争いがすさまじく,地響きと鼻息はしばらくは遠くの人里までも揺るがしていたが,やがて一方の天狗の力が勝り,勝負は決した。 負けた天狗はたちどころに鼻を折られて烏天狗にされ山を下った。折られた鼻は勝者の天狗に捨てられ,雄国沼ま…

  • 2019/10/10 19:45
    猫魔ヶ嶽の化け猫③(耶麻郡北塩原村)

    1 概要 落合村(現在の耶麻郡磐梯町)のきこり二人が農閑期を利用し,猫魔ヶ嶽に幾月もの泊りがけで薪を伐りに訪れた。山に入ると,早速小屋を作り,木を伐り倒していたが,何日かした後,きこりの一人が斧の柄を折ったため,一度山を下りることになった。 残ったきこりは,夜中,焚き火をしながら山刀を研いでいたところ,小屋の外に何者かが内部を伺う気配を感じた。すると,年のころ二十歳ばかりの美しい顔立ちの女性が小屋の中に入り,「自分は麓の村の某というものだが,ささいなことから夫婦喧嘩をし,親元に帰ろうと逃げてきたが,道に迷ってしまった。一晩でいいから泊めてくれないか。」と言う。きこりは怪しいぞ,と思いながら,そ…

  • 2019/10/10 19:45
    猫魔ヶ嶽の化け猫②(耶麻郡北塩原村)

    1 概要 昔,志津の六三という鉄砲撃ちの名人がいた。 その頃,猫魔ヶ嶽には化け猫が現れ,人畜に危害を加えていた。やがてその事が領主の耳に入り,鉄砲撃ちの名人として名高い六三に化け猫退治が命じられた。 六三は早速山に入る準備をしていると,このことが化け猫に知られてしまい,六三の妻がさらわれてしまった。怒りに燃える六三は,どんなことをしても化け猫を仕留めようとまず山中に小屋がけをし,焚き火をしながら弾丸を作り始めた。 すると,日が暮れた頃,どこからか一匹の子猫が迷い込み,弾丸を作る六三の手元にまとわりつきながら甘い声を出すので,六三は子猫を抱いて火に当てると,子猫はひざの上にあがり気持ちよさそうに…

  • 2019/10/10 19:45
    大入道(耶麻郡猪苗代町)

    1 概要 寛永18年(1639年),柴崎又左衛門という人物が清水端を通りかかると,二メートル半もある,真っ黒な一つ目の大入道が水を呑んでいた。 又佐衛門は剛勇の士であり,刀を抜き斬り付けたところ,大入道は体にも似合わぬ叫び声をあげ,たちまちのうちに逃げ失せた。 その後,久しくしてから,八ケ森に大きな古狸の死骸が腐敗しているのを木地小屋の者が見つけたが,この古狸が一つ目の大入道か定かではない。 しかし,その後,この付近では何の怪しいことも起こらなくなったという。2 解説 この話は,猪苗代城に住んでいたといわれる「亀姫」の話の続きであるが,別の妖怪についてのことでもあり,あえて別稿として記載した。…

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  • 2019/10/10 19:45
    亀姫(耶麻郡猪苗代町)

    1 概説 寛永17年(1638年),会津藩主が加藤明成の時代,猪苗代城代は,禄高一万石の堀部主膳という人物であった。 ある年の年末のこと,主膳が一人座敷にいたところ,どこからか「かむろ(童女)」が現れ,「あなたは久しくこの城にありながら,ここの城主にお目見えがない。ご城主はまたとなくお腹立ちになっているが,今日は特別のお計らいにより,お目見えをお受け下さろうとの思し召し。急ぎ身を清め,裃を着用して直ちにまかるように。」と言う。 これを聞いた主膳はかむろを睨み,「本城主は恐れ多くも加藤明成公,そして城代はこの主膳である。他に城主などあろうはずはない。うぬは何奴,とっとと消えるべし。」と一喝した。…

  • 2019/10/10 19:45
    猫魔ヶ嶽の化け猫①(耶麻郡北塩原村)

    1 概要 現在桧原湖の北端である桧原という寒村に,昔,会津から派遣されていた穴沢善右衛門という侍がいた。 善右衛門は夏になると,妻と磐梯の湯に湯治に出かけており,この年も,妻と磐梯の湯に湯治に来ていた。 ある日のこと,善右衛門は下男と山裾の小さな沼で釣りに来ていた。この沼は大して魚が釣れない沼だが,この日は面白いように釣れたため,夢中で釣りをしているとやがて陽は西に傾いたため,今から湯治場に戻るのは難しいと判断した善右衛門は,近くにある釣り小屋に泊まることにした。 善右衛門と下男は,釣り小屋で釣り上げた魚を串に刺して焚き火であぶり夕食にしていたところ,小屋の入り口を覗く者がいた。それはよく見る…

  • 2019/10/10 19:45
    日中の化け猫(喜多方市)

    1 概要 熱塩温泉から北に4キロメートル程奥に入ると,日中という湯治場がある。ぬるいが皮膚病に効くとし,近郷近在に知られた湯治場あった。 昔,この日中の村人の生業は木材を伐り出すことで,山下に留木というものを打ち,山上から伐り落とされる木材をこの木で抑え,一定量に溜まると留木を抜いて木材を川に落とし,川下に運び出していた。 いつの頃からか,ある村に太郎という若者がいた。太郎もまた,木を伐り出していたが,ある時に留木を外した際,つる草に足を取られ落ちてくる木材に巻き込まれ死亡してしまった。 太郎は早くに母を無くし,父と二人暮らしであった。父は太郎の死を嘆き,丁重に葬ったが,葬式も終わると親戚や手…

  • 2019/10/10 19:45
    カシャ猫(大沼郡昭和村)

    1 概要 時代は定かではないが,昭和村の大岐という所に老夫婦が住んでいた。子供のない夫婦はいつの頃からか猫を飼い,その猫もいつしか何歳か分からぬほどになっていたが,時折山に行き,山鳥や兔を咥えてくるため,二人は大層喜び可愛がっていた。 ある年のお盆,小野川本村に芝居がかかるとのことで,老爺は泊りがけで出かけたが,老婆は体が弱いこともあり家で留守番することにした。しかし,これといって何もすることもなく,早々と床に入るがなかなか寝付けず,仕方なしに猫相手に「爺さんは今頃どんな芝居を見ているか,自分も見たいなぁ。」と話をしていたところ,猫は隣の部屋に入り、「婆さん,芝居がそんなに見たければ、これから…

  • 2019/10/10 19:45
    小豆とぎ(双葉郡富岡町)

    1 概要 富岡町の杉沢という集落の鞍部(山の尾根のくぼんだところ,の意味らしい。)の土橋の下を流れる小さな沢を「減水沢」という。 昔,この沢に小豆とぎという妖怪が住んでおり,晩方になると「小豆とごうか,人とって食おか,ザックザック」と音を立てたため,子供達は親に「子供達よ,早く家に帰れ。」とよくいわれたという。 正体は狐とも獺が人語を真似て人をたぶらかしたもだともいうが,未だに正体は分からない。2 解説 富岡町杉内は,現在の富岡インター近くのことではないかと思われる。ただ,地図を見た限り,小さな沢や土橋は確認できず,すでに存在しない沢ではないのだろうか。

  • 2019/10/10 19:44
    河童(田村市)

    1 概要 昔,橋本氏が,永谷の橋本館主の馬係をしていた時のこと,馬を洗うために川に入り,馬を洗っていたところ,突然馬が驚き跳ね上がった。 橋本氏が馬をおさえて足元を見ると,果たして河童が馬の足に抱きついていたので,橋本氏は河童を取り押さえると,河童は平伏し,橋本氏に河童の一番の宝物である杯を差し出したという。2 解説 この杯は,同地の橋本氏の家に先祖代々所蔵されていた由である。 なお,この河童の住処である川がどこなのか分かりづらいところであるが,橋本館に近い川であれば,恐らくは大滝根川のことではないかと推測する。

  • 2019/10/10 19:44
    河童(双葉郡浪江町)

    1 概要 延宝年間(1673年~1680年),高瀬村の川べりにある農家の子供が,河童と遊んだところ,一つの杯をもらったという。そしてその際,「この杯をもらったことは誰にも話してはいけない,話をしたら命がなくなる。」といわれたという。 この杯,不思議なことに,毎日金が一分ずつ出てきた。子供はそれで色々な物を買ったが,それを見て怪しんだ親達は子供に問いただすが,子供は杯のことは話さなかった。ますます怪しんだ親達は,子供が盗んだのだろうと責めたため,子供はついに話をしたが,話し終わると同時に頓死したという。 その後,この不思議な杯は,薬師寺の宝物になったという。2 解説 高瀬村は現在の双葉軍浪江町高…

  • 2019/09/27 18:12
    御斎所街道(いわき市)

    1 概要 御斎所街道は,県道14号線(いわき市-石川郡石川町)と県道11号線(いわき市-白河市)とともに称されている,古くから使われている街道である。 この話も,以前,いわき市に住んでいた時,地元民から聴いた話である。 場所的には,いわき市遠野町を抜けた,つづら折りの道の途中らしいのだが,過去(平成8,9年頃)のこと,同地にはとある廃屋があり,地元民の間では心霊スポットとして有名な場所だったのだという。 そのような場所なので,私に話を教えてくれた人も,一度その場所を訪れたそうなのだが,その際,廃屋の中に,その人を睨み付けている女性の幽霊を目撃したとのことである(その方は,多少ながら霊感があると…

  • 2019/09/27 18:12
    踏切(福島市)

    1 概要 福島県を南北に貫く東北本線のうち,福島駅~郡山駅の区間内には,珍しく上下線が併走していない区間がある。 この区間内の上り線,南福島駅を通過した後,路線が山間部になる付近に,警報機と遮断機のない,旧式の踏切があるという。 そして,その踏切がある付近というのは,地元民の間では,良くないものが現れる場所と噂されているといわれている。2 解説 南福島駅から松川駅の間は,確かに珍しいことに上下線とも併走していない区間が存在している(なぜこのような区間ができたのかは不明である。)。 そして,その区間に,警報機と遮断機のない,いわゆる第4種踏切(JR東日本では400程の第4種踏切があるとされている…

  • 2019/09/27 18:12
    深田ダム(郡山市)

    1 概要 郡山市西部の丘陵地帯にある深田ダムは,新安積疎水を通し猪苗代湖からかんがい用水の供給を受けるために造られたダムで,昭和57年(1982年)に供用が開始されている。 以前,地元民から聴取した話によれば,同ダムではおぼれた子供と思われる幽霊の目撃談があるという。 なお,同ダムでは,従前水泳をする時期があったといい,それが事実だとすると,同ダムでおぼれた子供の幽霊が現れるのだろうか。2 解説 上記のとおり,同ダムは昭和57年に完成している。さすがにその時代であれば,小学校などにプールがあると思われるので,わざわざこのような辺鄙でかつ危険そうな場所で水泳をするとは思えない(私も,数回同ダムを…

  • 2019/09/27 18:12
    逢瀬公園(郡山市)

    1 概要 郡山市西部にある逢瀬公園は遊歩道が整備されている公園で,手頃にウォーキングを楽しめることができるほか,園内に残る豊かな自然の中でバードウォッチングや,運が良い場合にはリスなどの野生動物を見ることも可能である。 その他,園内にはオオムラサキの観察舎や薬用植物園,サボテン温室など複数の施設もあり,家族連れで楽しむこともできる場所である。 そのような場所にも関わらず,逢瀬公園においても怪奇現象の噂があり,様々な心霊現象が発生するといわれているが,特に,首無しライダーの幽霊が目撃されているという。2 解説 私は野鳥撮影のため,何度から同園を訪れているが,いつも人で賑わいを見せる場所,という印…

  • 2019/09/27 18:12
    おとろし(会津若松市)

    1 概要 明治時代の初めのこと,会津地方に,先祖の寺詣でなどをしたことのない,不信心な男がいたという。 ある時,その男の母親が死去したので,寺で葬式をすることになり,男は初めて,山門をくぐることになった。 母親の棺が山門をくぐり,その背後から男が潜ろうとしたところ,突然,山門の上から太い腕が現れて,男の襟首をつかみ吊り上げた。 男は足をばたつかせ降りようとするが,結局,葬式が終わるまで吊るされたままでいた。 男を山門からもぐらせないようにしたのは「おとろし」というもので,あの男は不信心なのでおとろしが嫌ったのだ,と噂がたった。2 解説 おとろしは,鬼と似ているが顔も体も赤く,金棒を持たない妖怪…

  • 2019/09/27 18:12
    蛸の怪(相馬市)

    1 概要 相馬の折笠の娘は,美しいだけではなく,海に出て働けば男性以上といわれていたため,どこの家でも嫁にほしいと思われていた。 しかし,娘は,名主の息子からの縁談の申し込みでさえも,首を横に振るばかりであった。 いつの頃からだろうか,娘の許には,夜になると美男の小姓が通うようになった。そして,娘はこの小姓と契りをもった。 しかし,小姓は,娘から,どこから来るのかと尋ねられても,ただ笑うだけで答えてはくれなかった。 やがて娘は身重となり,赤子を産んだ。それは,三匹の蛸であった。小姓は,娘の美しさに惹かれた蛸の化身であった。2 解説 相馬地方には「折笠」という地名がなく,もしかすると,この娘の姓…

  • 2019/09/27 18:12
    ろくろ首(白河市)

    1 概要 享保11年(1726年)のこと,白河の城下町にある旅籠に,庄内藩一行が宿泊した。旅籠の馬小屋には,殿様の乗馬である,栗毛の見事な駒がつながれていた。 この駒を,見張りの者が寝ずの番をしたいたのだが,夜更けになると見張りの者はウトウトしはじめた。 あくる日,栗毛の駒の様子を見ると,どうにも元気がなかった。 どうやら昨夜,栗毛の駒が何者かに精を吸われたようだが,しかし,見張りの者がいたのだから簡単に馬小屋には近づけるものではない,一体何故と,馬奉行は首をかしげた。 実は昨夜,同じ旅籠に一人の旅の女が宿泊した。その女は,栗毛の駒を見て,駒のものが欲しくなり,皆が寝静まった時に首をのばして駒…

  • 2019/09/27 18:12
    山びこ(会津若松市)

    1 概要 会津の山へ狩りに入った長助という者が獲物を見つけたので,鉄砲でドンと撃ったところ,確かに獲物に命中した手答えを感じた。 長助は周囲を探すと手負いの獲物がいたので,再び鉄砲で撃つと獲物は逃げたので,さらに長助は鉄砲でドンと撃った。それが山びことなりドンと響いた。 獲物を追い長助が走ると,誰もいないというのに,ドスンと何かが突き当たった。見ると,それは一本足の小僧だった。 長助は小僧を怒鳴ると,小僧は長助に食ってかかった。長助は,獲物を追いかけているのが分からないのか,と怒ると,小僧は,長助が鉄砲を撃ったので,自分は向こうの谷へ駆けていくところだったと言い返した。 そこで,長助は小僧に何…

  • #賃貸工場
  • 2019/09/27 18:11
    のっぺらぼう(いわき市)

    1 概要 平の町は盆踊りが盛んで遠くから人が集まり,一晩中じゃんがら念仏を踊り明かしていた。 ある踊りの時のこと,輪になり踊る中に,一人の若い女性が特に人目を惹いていた。その女性は派手な着物を着ていて,手拭を被り顔は分からないが,柳腰で姿形がとても美しかった。 踊りが終わるとその女性は帰っていったが,その後を三人の若者が追いかけていき,「娘さん,いい踊りだったね。」と声をかけた。 女性は「褒めてくれたのかい。」というと,若者達は「そうさ,平の町にも,あのように品よく踊れる女性はいないよ。」と言った。 女性はさらに,「そうかい,そんなに褒められると何かお礼がしたいね。でも,生憎今は何も持ち合わせ…

  • 2019/09/27 18:11
    濡れ女(会津若松市)

    1 概要 越後と会津の国境を三国川が流れている。この川の両岸には柳並木が続いているが,この柳の若枝を,越後と会津の者が伐りおろし,その枝で柳細工を造る,これが柳を伐る者の特権であった。 しかしある日,この特権を巡り争いが起き,そこへ他の村の者も割り込んできた。この者達は自分達も柳の若枝を伐ろうと船を出し,鎌の竿で若枝を伐り落としたが,一枝伐っただけで船は流されてしまった。三国川の流れは早く,若者の腕では船を停めることはできなかった。 そのまま船は三叉にかかったが,その時,川で髪を洗う女性の姿が見えた。この辺りは人家などない場所である。若者達は声を呑んだ,あれは濡れ女である。 若者達はやっと船の…

  • 2019/09/27 18:11
    鬼子(田村郡三春町)

    1 概要 文政年間(1818年~1831年)のこと,奥州三春城下の小寺正左衛門は下役だが,その城勤めぶりは誠実だと噂され,そのため,三春小町と評判の高い三疋屋の娘いとが嫁いできた。 その後,いとは子を身ごもるが,十月十日を経過しても産まれず,いとの実家の人々も正左衛門も母子の身を案じた。産婆も首をかしげるばかりであった。 ある晩,いとは陣痛を訴えたので,正左衛門が産婆に走ろうとすると,事もなく赤子が産まれた。 しかし,赤子は父である正左衛門に飛び掛り食べ始め,そして母であるいとを犯した。 いとはその晩のうち,赤子を背負い小寺家を立ち去り,その後の消息は分からないという。 この赤子は鬼子である。…

  • 2019/09/27 18:11
    納戸婆(会津若松市)

    1 概要 会津城下の酒造屋の妻が,子供を産むために実家に戻った。その間,主人は下女を納戸にひき入れ契りを結んだ。納戸の中は灯りを消しており真っ暗であった。 ふと,主人は下女から離れた。納戸には他に誰もいないはずなのに,ギシギシと臼を引く音がするためだ。 主人の眼が暗さに馴れてくると,納戸の隅で老婆が一人臼を引いているのが見えた。やがて,その老婆の顔がはっきりしてきた。それは,実家に戻っている妻の亡くなった祖母であった, 主人は慌てて灯りを点すと,老婆も臼もすでに消えていた。納戸婆は妻方の祖母がなるという。2 解説 納戸婆は人家の納戸に棲んでいるという老婆の妖怪で,西日本で伝承されているという。…

  • 2019/09/14 07:26
    栗子峠(福島市)

    1 概要 福島市から山形県米沢市を結ぶ国道13号線の途中にある栗子峠は,複数の長大なトンネルがある峠道で,一定の雨量を観測すると通行止めになるほか,路肩付近にも熊などの野生動物が出現するなど,山間部を走る非常に難所の峠道である。 同峠の歴史を紐解いて見ると,同峠は明治9年(1876年),当時の山形県令(後の福島県令)で,「土木県令」,「鬼県令」として名高い三島通庸の手により着工された(なお,三島通庸は,本県の様々な土木工事に関連している人物である。) sizyuukara-1979.hateblo.jp 重機の存在しない時代に,このような難所を工事したため,工事の際には,労働者の中から相当数の…

  • 2019/09/14 07:26
    大鳥中学校(福島市)

    1 概要 福島市飯坂町にある大鳥中学校がある場所には,かつて、あた鎌倉時代にこの周辺を領していた佐藤氏の居城が存在していた。 より詳細に説明すると,同地には「舘ノ山公園」という公園があり,この公園がある舘ノ山が大鳥城跡とされ,同山東の山麓部に立地する同中学校付近に,後述する当時の領主佐藤庄司基治の居城が存在していたと推定されている。 佐藤基治は,源義経の郎党として名高い佐藤継信・忠信の父で,文治5年(1189年),義経と義経をかくまう奥州藤原氏を討つべく鎌倉の源頼朝が出陣した際には,基治は藤原氏側として参戦,「石那坂の戦い」において,鎌倉側の常陸入道念西(伊達氏の初代「伊達朝宗」と思われる人物…

  • 2019/09/14 07:26
    廃校(福島市)

    1 概要 福島市北部にある大笹生の大平という地区の山頂には,今もあるかどうかは分からないが,かつて廃校が存在していたという。 この廃校の裏にある林には,たくさんのお札が貼られていたという。噂によると,戦時中にこの場所で病気が流行し,その結果多くの子供達が死亡したために,大量のお札が貼られたという。2 解説 上記の記述を一読すると,「病気で多くの子供達が死亡した。その後,その幽霊が現れるので,それを鎮めるためお札が貼られた。」と読み取ることができると思われる。 ただ,民俗学的な風習・まじないとして、かつて疱瘡などの流行病が発生した際にお札などを貼り,厄病除けや収まることを祈願したという風習が存在…

  • 2019/09/14 07:26
    うすい女子寮(郡山市)

    1 概要 郡山市市街地から西方,猪苗代湖方面へ通じる県道6号線(郡山湖南線)沿いに,この廃墟は存在する。 同廃墟は,郡山駅前にあるデパート「うすい」の女子寮として,昭和46年(1971年)頃に建てられ,その後昭和62年(1987年)頃まで使用されていたとされる。 現在は金属製フェンスで周囲を囲まれているほか,厳重な警報装置が存在しているとされている(例え廃墟でも,所有者に断りなく侵入すると刑事罰が科せられる。安易な考えで廃墟に侵入することは厳に慎まれたい。)。 同場所は昔から心霊スポットとして囁かれており,特に郡山市内のスポットとしての知名度は高い方ではなかろうか。よく囁かれる話としては,同場…

  • 2019/09/14 07:26
    河鹿荘(郡山市)

    1 概要 まず先にお断りしておくが,河鹿荘は平成30年(2018年)に取り壊され現存していない。しかし,かつて存在していた心霊スポットとして,ここで紹介することにする。 河鹿荘常磐熱海温泉街内,大田熱海病院近くに存在していた灰ホテルで,昭和40年代にはすでに存在していたようであるが,平成10年代前後の頃に廃業したようである(オーナーが夜逃げしたとも。)。 建物が存在してた頃は,肝試しに訪れる者が多くいたようで,白装束の女性の幽霊を目撃した,また,誰もいない部屋でクシャミをする声が聞こえた,などの怪奇現象が発生したとされる。 また,誰が何のために置いたのか全く不明であるが,ある室内には,骨壷が置…

  • 2019/09/14 07:26
    高の倉ダム(南相馬市)

    1 概要 南相馬市中心街から県道62号線を使い,西側の山間部へ向かうと高の倉ダムがある。同ダムは,新田川水系水無川をせき止めたもので,かんがい目的で作られたものである。同ダム周辺には数百本に及ぶ桜が植えられており,景観の美しい場所でもある。 反面,山間部にあるため,通常あまり人気のないこの場所は,心霊スポットと噂されている場所でもある。以前,地元の方から聴いた話では,ダム湖畔にある道路には2ヵ所のトンネルがあるが,そのうち1ヶ所で,トンネル内部の壁から人の顔や手が浮かび上がる現象が発生するという。 また,囁かれている噂でも,同じくトンネルの中で女性の幽霊の目撃談や,トンネル以外でも,深夜にも関…

  • 2019/09/14 07:26
    原波トンネル(双葉郡浪江町)

    1 概要 福島市と双葉郡浪江町を結ぶ国道114号線にあるトンネルの通称で,この付近からさらに横川ダム(別稿参照)に抜けることも可能である。 sizyuukara-1979.hateblo.jp それほど交通量の多い訳ではない道路で,山間部を走ることもあり,不気味な印象がぬぐえない場所ある。 その印象を裏付けるように,同トンネル内では,不気味な怪音を聴いたという体験談や,後ろから付いてくる幽霊の目撃談などが噂されている。2 解説 私か震災前,この道路を数回利用し,その際,いくつかのトンネルを通過したのだが,特段怖いと感じることもない,普通のトンネルであったと記憶している。 上記のとおり,「原波ト…

  • 2019/09/14 07:26
    横川ダム(南相馬市)

    1 概要 南相馬市中心街から県道49号線を使い,南西側の山間部へ向かうとあるのが横川ダムである(別稿で紹介した高の倉ダムよりもさらに南にある。)。 sizyuukara-1979.hateblo.jp 同ダムは,太田川水系太田川をせき止めてできたもので,かんがいや工業用水用に造られたものである。 高の倉ダム同様,山間部にある人気のない場所で,さらに心霊スポットと噂される点でも類似している。 具体的な話としては,同ダムを白い車で訪れ,クラクションを2回鳴らすと怪奇現象が発生する,また,車を走行中に,怪しげな声を聴いたなどの話が伝わっている。 また,同ダム周辺には小さな神社があるらあしく,そこでは…

  • 2019/09/14 07:26
    日大工学部付近(郡山市)

    1 概要 郡山市南部にある日大工学部前の道路は,さほど運転が困難な道路という訳ではないのだが,なぜか交通事故が頻発する道路であるとされている。 また,交通事故と関連するのか不明であるが,同道路や同大学構内において,幽霊の目撃談があると噂されている。2 解説 私は以前,この道路を利用したことがあるが,特に運転するのが困難には思えない道路で,かつ,何かいわくがあるように思えない場所であった。 上記にあるように,どのような幽霊が出るのか,残念ながらあまりに情報がなく,よく分からない状態である。特に,大学構内に至っては中に入ることも出来ず検証することもできない。 そのため,どこまでこの情報に信憑性があ…

  • 2019/09/14 07:26
    賽の河原(いわき市)

    1 概要 賽の河原とは,親より先に死んだ子供が行くといわれる,冥途の三途の川にある河原のことである。 子供達は,ここで親より先に死んだ親不孝の報いで,石を積み上げて塔を造るが,塔は絶えず鬼に崩されてしまうという苦を受けてしまう。そして,その子供達を地蔵菩薩が救済してくれるとされている。 そのため,全国各地にある賽の河原(冥途の賽の河原を模した場所。)では,子供の供養の代わりに石を積み上げたり,お地蔵様が祀られたりしている。 上記のとおり,本来,賽の河原は霊場であり,安直に来るべきところではないが,それでも肝試しに訪れる者が多いという。そのような輩の中には,水子や近隣での水難者と思われる幽霊の目…

  • 2019/09/14 07:26
    松ヶ丘公園(いわき市)

    1 概要 松ヶ丘公園はいわき市市街地にある公園で,明治40年(1907年),日露戦争記念行事のために整備された,同市内において一番歴史のある公園である。園内には,300本近い桜や3000本を越えるつつじが植えられている美しい公園である。 このように,街中にある歴史の古い公園であるのだが,反面,地元民の間では,同園で焼身自殺や近くで投身自殺をした者がいたなど,特に自殺者が多く発生するとささやかれているようである。 そのためか,霊感が強い者が同園を訪れると頭痛を訴える場合があるほか,血まみれの男性の幽霊の目撃談などがあるといわれている。 また,以前地元民の方から聴いた話によれば,同園付近の踏み切り…

  • 2019/09/14 07:26
    四時ダム(いわき市)

    1 概要 いわき市南部,勿来町から国道289号線を西方に向かい,その傍らにあるトンネルを抜けるとある,鮫川水系四時川をせき止めているダムである。洪水調整や上水道,工業用水に利用されているダムで,敷地内には「銘水四時ダム」という原水が提供されている,水のきれいな場所である。 山間部にあるダムにありがちな話ではあるが,地元では有名な心霊スポット,また,自殺者が多い場所とされていて,特に同ダム近辺では,同ダムで自殺した女性の幽霊が頻繁に目撃されると噂されているようである。 また,同ダム近辺には電話ボックスがあるとのことであるが,ここでも幽霊の目撃談が噂されているようである。2 解説 同ダムには1度,…

  • 2019/09/14 07:25
    鮫川河口(いわき市)

    1 概要 東白川郡鮫川村を水源とする鮫川は,いわき市錦町で太平洋に繋がる二級河川である。河口付近に至ると川幅が大きくなり,震災以前は,河口付近でジェットスキーなどのマリンスポーツに興じる人を多く見かけることができた。 また,この辺りはスズキ,ヒラメ,マゴチ,ハゼなどの魚が生息しており,特にシーズンにはスズキを狙いに夜釣りに訪れる人が多くいる場所でもある。 そんな夜釣りをしていた地元の方の中には,河口付近,川の中央部で,川の中を歩く女性の幽霊を目撃したという体験をした方がいるという。震災前の話である。2 解説 私も震災前にいわき市に住んでいた際には,下手の横好きで私も鮫川にスズキを狙いに何度か訪…

  • 2019/09/14 07:25
    夏井川渓谷付近トンネル(いわき市)

    1 概要 以前,いわき市に住んでいた際,地元の方から聴いた話である。 夏井川渓谷には,とある古びた貨車専用のトンネルがあるとされる。以前,このトンネル内において,受験を苦にした地元の女子中学生が自ら命を絶ったとされている。 その後,このトンネルでは,この女子中学生と思われる幽霊の目撃談や,写真を撮影するとオーブも撮影されるという話が多く噂されているとのことである。2 解説 夏井川渓谷付近は,JR磐越東線の路線が存在しているが,あいにく貨車専用のトンネルというのは聴いたことがない(念のため調べてみたところ,昭和62年(1987年)に夏井川渓谷付近の区間を含む平駅(現いわき駅)-大越駅間の貨物営業…

  • 2019/09/01 08:12
    鏡沼(岩瀬郡鏡石町)

    1 概要 岩瀬郡鏡石町にある鏡沼は,別名「かげ沼」とも呼ばれている。そして,同沼には,次のような言い伝えがある。 鎌倉時代のこと,和田平太胤長という若武者は,時の執権北条時政の悪政を改めんと討伐を企てたが未然に事が発覚,捕らえられ奥州岩瀬の地に配流される。一人残された胤長の妻天留(てる)は,夫の跡を追い奥州の地へ訪れる。 しかし,鏡石の地で天留を待っていたのは,胤長の非業の死であった。嘆き悲しんだ天留は,生きる望みはないと同沼へ身を投じたという。その時,天留が抱いていた鏡は,今でも水底から悲しげな輝きを放ち続けているという。 この伝説にある天留なのか,はたまた別の人物かは不明であるが,同沼では…

  • 2019/09/01 08:12
    大森城(福島市)

    1 概要 福島駅から西方約5キロメートルの場所にある大森城は別名「臥牛城」とも呼ばれ,小高い丘陵の上に築かれた城である。いつの時代に築城されたかは定かではないが,戦国時代には伊達実元(伊達政宗の大叔父)が城主となり,その後,実元から家督を譲られた嫡子伊達成実(伊達三傑の一)が城主となる。 その後の変遷が少し複雑であるが,天正19年(1591年),豊臣秀吉の奥州仕置により伊達氏が同地の支配を失うと,蒲生氏,そして上杉氏と支配者が代わり,その上杉氏も寛文4年(1644年)に同地を含む信夫郡を幕府に没収された際に,同城も廃城とされたという。 現在は城山公園として整備されているが,城跡ということもあり…

  • 2019/09/01 08:12
    母成峠(耶麻郡猪苗代町)

    1 概要 郡山市熱海町と耶麻郡猪苗代町の中ノ沢温泉をつなぐ母成グリーンラインにある峠で,戊辰戦争の古戦場でもある。 慶長4年(1686年),この地に陣地を構築した旧幕府軍約800名と新政府軍約2200名が衝突した戦いで,旧幕府軍側は後に外交官・官僚となる大鳥圭介が,新政府軍側は自由民権運動で有名な板垣退助と後に参議になる伊地知正治がそれぞれ兵を指揮していた。 この戦いは,兵力と武器の性能に勝る新政府軍が旧幕府軍を圧倒,わずか1日で勝敗が決してしまう。会津へ至る重要な峠道の1つである同峠を突破した新政府軍は,一気に猪苗代方面を会津若松へ向け進軍することになる。詳細な戦死者は不明であるが,旧幕府軍…

  • 2019/09/01 08:12
    飯盛山(会津若松市)

    1 概要 会津若松市の中心部から少し東側の場所にそびえる飯盛山は,飯を盛ったような形をしていることから,この名が付けられた山である。 同山の中腹部には,日本では大変珍しい,国の重要文化財に指定されている木造建築物の栄螺堂(さざえどう)がある。このお堂は,上りと下りで同じ道を通らずに抜けられる仕組みが施されていることで有名である。 また,同山は,白虎隊自刃の地としても有名である。白虎隊は戊辰戦争時,16歳から17歳の武家の男子により構成された部隊(中には年齢を偽って入隊した者もいる。)で,本来,藩主松平容保の親衛隊のような役割をしていたのだが,白虎隊二番隊は耶麻郡猪苗代町の戸ノ口原で新政府軍と交…

  • 2019/09/01 08:12
    五色沼(耶麻郡北塩原村)

    1 概要 五色沼は磐梯山の北側にある裏磐梯地域にある大小30余りの池沼群の総称で,この付近の磐梯朝日国立公園に指定されている景勝地でもある。探勝路も整備されており,抜群のトレッキングコースでもあるが,その美しさとは裏腹に,怪奇現象が噂されている。 よく伝わる噂としては,「死期が近い人が池を見ると,水面が真っ赤に見える。」というものである。その他,夜更けに同地を歩いていると,誰かが後ろからついてきて声をかけてくるという。2 解説 同沼は,明治21年(1888年)に磐梯山が噴火して山体崩壊を起こし,川がせき止められたことにより出来た池沼群で,植物や藻の影響でその水の色を変える。30余りある池沼のう…

  • 2019/09/01 08:12
    東北サファリパークゲート付近(二本松市)

    1 概要 地元では「野生の王国 東北サファリパーク」のCMで有名な東北サファリパークは,二本松市の北西部にある。 これは,二本松市に在住の職場の同僚から聴いた話であるが,同サファリパークゲート付近は,地元では幽霊が出る,と噂されている場所だといい,地元のタクシーの運転手も,この場所は近付かないようにしているとのことである。 また,噂によれば,女性の幽霊が出没するとされるが,真相は分からない。2 解説 野生の王国だけあり,サファリパークは市街地からかなり離れており,県道354号線を利用して行くことになる。私自身,この道を利用したことがあるようなないような,記憶にないくらい若干辺鄙な場所にある。 …

  • 2019/08/26 15:34
    高玉城(郡山市)

    1 概要 国道49号線を熱海インター方面に向かい,さらに少し車を走らせた道路脇に高玉城跡がある。 目がその近くにある高司神社に行きがちであるが,実際の城跡は神社にあるのではなく,その反対にある山側となる(城跡の石碑が置かれている。)。 同城は,現在の二本松市付近を所領としていた国人領主二本松氏の庶流・高玉氏が居城として使用していた。二本松氏が天正14年(1586年)伊達政宗に滅ぼされると,高玉氏は会津の蘆名氏の傘下となるが,天正17年(1589年),政宗が蘆名氏を攻めた際,その一環として政宗の家臣片倉景綱が同城を攻撃,城主高玉常頼は奮戦するも多勢に無勢,討ち死を遂げてしまう。 その際,政宗はな…

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